チンチラの水分補給という意味でもう少し深く掘り下げてみたいと思います。
チンチラは乾燥気候に順応した体のつくりになっているので、通常は多くの飲水がなくても生きていけますが、数日間全く水が飲めなくても良いかといえば、必ず毎日与える必要があります。
ペットのチンチラの場合は生息地と全く異なる人間生活の環境で生きていくために、必死で適応していると考えた方が良いのかもしれません。
ストレスははじめからあるので、必要な飲水が十分に与えられないと、さらにストレスが高まりやすいと考えて良いでしょう。
チンチラの体内水分は微妙なバランスによって成り立っており水分不足や水分過多になるとすぐに体調を乱します。
体調が悪くなると消化や代謝がうまくいかず下痢などとなって、さらに脱水症状が進む場合もあります。
特に、健康なチンチラも母親の出産時や虚弱なベビー時は水分調節によるトラブルがおきやすいとされています。
また病気などになると、体力が減退しエサ、飲水も自分で摂取できない場合なども多く、このような場合には人工的に水分と栄養補給を考えた特別ドリンクを与える場合もあります。
一例としては、出産後の母親にクランベリージュースを与え、不足しがちな水分とビタミンの補給を行う場合がります。
ベビーは生後一週までは母親のミルクに100%依存しますが、何らかの事情で母親からの授乳が十分に得られない場合には、代用ミルクを人工授乳する場合があります。
まれに、チンチラはストレスや栄養失調によって筋肉などがけいれんを繰り返す場合がありますが、原因としてはカルシウム不足、チアミン(VB1)不足、ビタミンBの不足、ストレスが考えられます。
このような状態も悪化すると食欲や水分摂取が減退してくるといわれ、塩分などが含まれない野菜ジュースを与える場合があります。
衰弱して食欲が少しあるが、飲水などは飲もうとしなくなったチンチラには、青汁でふやかしたドライフードや、冷凍青汁を水で濃い目溶かしたものを与える場合があります。
その他、人間の赤ちゃん用の離乳食やナッツジュースを与えるといった例もあるようです。
衰弱で食欲が減退したチンチラには、栄養補給と水分補給を兼ね備えた野菜ジュースなどを人工的に与える場合がありますが、与え方はスポイトやシリンジなどを使って与えます。
与え方は少量ずつチンチラがむせないように口元に流し込んであげるようにしますが、水分量が多すぎると逆流して気管や肺に入ってしまう危険性がありますので注意します。
また与える流動食の固形分が多い場合は、シリンジやスポイトから出にくいといった場合があるため、与える流動食の粘度に適した穴の大きさを調節します。
スポイトやシリンジの先端はそのままでは切り口が鋭くなる場合があるので、チンチラの口内を傷つけないよう、滑らかに加工します。
材質はプラスチックなので、かるく火であぶるって丸めてつかう方もいるようです。
⇒ペットのお世話と掃除が楽チン!サッと除菌&消臭
⇒ペットの為の健康的な飲み水はコレだけ!
⇒ペットの臭い対策!消臭剤だけではダメな理由!