ハリネズミの基本的な水管理
ハリネズミは自然界では、活発にエサを探して活動し、昆虫や植物質のものまでいろいろなものを食べて生活しています。
その食生活の全てが解明されているわけでなく、一般には高タンパクで、低脂肪の食事が適していると推測されています。
この理由は、一般の犬猫用に用いられるエサを与え続けると肥満になったり、栄養障害になりやすく、主に欧米で開発されているハリネズミ専用フードが成績が良いことからもわかります。
専用フードも自由に食べさせるとすぐ栄養過多で肥満になるため、ある程度調節してあげなくてはなりません。
エサとの水分バランスで管理
ハリネズミは嗜好性あるエサを食べたがる傾向が強いのです。
そこで日常の主食は、例えば専用フードであれば満腹になるまで食べる個体もいますので、水を加えてふやかして与えると肥満防止に効果があります。
専用フードはドライブタイプなので、良く食べれないハリネズミも、小さく砕いて少し水を加えると消化も良いでしょう。
あまり軟らかくし過ぎると、口腔内に食事のカスが残りやすいので、下痢を起こしたり、口内が汚れやすくなります。
食事の後には口腔内の衛生も考え、十分水が飲めるようにしておくと、良いようです。
新鮮な昆虫類や果実なども良く食べますが、これらを多く与えすぎると水分調節が難しくなります。
また、嗜好性がこちらの方に偏ってしまうと、専用フードを食べなくなりますから、たまにおやつ程度で与える必要があります。
ハリネズミは犬等のように散歩などで運動不足を防ぐことができませんので、食欲と水分調節が健康管理の基本的なポイントとなります。
水の衛生面のポイント
エサと水分量の管理では、どうしても湿ったエサによる衛生的な問題がつきまといます。
乾燥状態のエサに比べて水分の多いエサが腐敗しやすいので、食べ残したものは早めに始末します。
また、給水器や水皿の水をこまめに交換することも大切です。
汚れが付着した飲み口や食後の水皿の水はその都度新しいきれいな水と交換してあげてください。
給水ボトルの内部や水皿が汚れていては、せっかく新しい水に交換しても意味がありません。
水に関係する用具は食器と同様、いつもよく洗浄してから使用するようにしてください。
あらかじめ予備の道具を揃えておけば、洗ってから乾燥させておけば、すぐに使えますので便利です。
水交換時には、ケージ内の掃除やハリネズミの体汚れもチェックして体は汚れている場合はお湯で湿らせたタオルをよくしぼり、丁寧に優しく拭き取ってあげてください。
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