ジリスの季節による水管理
春の水管理
春になりますとジリスは冬毛がら夏毛への換毛が始まります。
換毛は春先といっても2月の中旬頃から始まる場合もあります。
ジリスの換毛はかなり派手で抜け毛がケージ内に飛散して大変です。
この時期は皮膚の衛生状態も悪くなりますのでケージの清掃などこまめに行う必要があります。
飛散した毛は飲水やエサにも混入しやすいので、まめに手入れをして衛生状態を保つようにしたいものです。
春先は気温の上昇とともにジリスの食欲も旺盛になり飲水の量も増えてきますので、衛生には十分注意を払ってあげてください。
梅雨時の水管理
春先からの気温の上昇とともに梅雨になりますと空気中の湿度も高くなります。
ジリスは乾燥を好みますので過湿になりますとそれだけでストレスを感じます。
またケージ内の敷材やエサ、飲水もすぐに鮮度が悪くなりカビや腐敗の原因となりますので、こまめに新しいものと交換する必要があります。
夏の水管理
夏の暑さはジリスにとって辛い季節です。
ケージ内は自然状態と異なって空気の流れが少ないので、ジリスにとって暑すぎて熱中症などの心配も出てきます。
気温が30度を超えるとジリスには危険です。
また高温のために排泄物やエサの残り、水などもすぐに腐敗が始まりますので臭いに敏感なジリスにとっては苦痛となります。
もちろん衛生上も臭いが出るようでは良くありません。
気温が高くなるとジリスの飲水も増えてきます。
環境がわるく水が臭ったりして飲めなくなるとそれだけで衰弱しますので、十分注意してあげてください。
秋の水管理
秋になると夏毛から冬毛の換毛が始まります。
冬に備えて食欲も旺盛で水も良く飲みますので、毛の飛散などでケージが非衛生にならないようにします。
冬の水管理
冬になると気温の低下とともにジリスの食欲や飲水もだんだん少なくなってきます。
ジリスの中にはプレーリードックのように冬眠しない種類もあれば、中国ハタリスのように気温10度を下回ると冬眠する種類もいます。
冬眠しない種類であっても気温が低下すると擬似冬眠という状態になり死んだように動かなくなる場合もあります。
ジリスの冬眠は飼育状態では危険が伴うのでおすすめできません。
最低でも冬眠状態を防止するために15度以上を保つように管理します。
エサや飲水は少なくなりますが、必ず減っているかどうか確認してください。
エサも水も飲まない場合は冬眠状態の手前ですから、温度を高めに設定するなど対策を行います。
仮に冬眠してしまった場合は、ゆっくりと人間の体温で時間をかけて回復させてあげてください。
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