ジリスの病気と水
ジリスは野生下では捕食動物とされ、いつも敵に怯えながら生活しています。
そこで体調不良になっても相当重症になって動けなくなるまでは普通のように振舞う事が多いのです。
もし敵から弱っていると悟られたらターゲットになってしまいます。
こういったジリスの特質は飼われる様になっても変わりません。
体調が悪くても飼い主の前では元気に振舞うというのも、飼い主がジリスの健康悪化を見逃しやすい原因のひとつです。
おこりやすい症状
ジリスは怪我や病気でなくても精神的なショックで体調を悪くします。
ケージで飼育していても健康そうで活発に見えても、周囲の物音や臭い、気温の急激な変化などで慢性的なストレスを溜め込む場合も多いと言えるでしょう。
エサが食べれなくなった、水が飲めなくなったというのはかなり重症である場合が多いといえます。
ジリスの場合、体調不良で最初に症状が出やすいのが下痢です。
下痢があらわれた場合は消化機能や代謝機能が低下しているためで、抵抗力の無い老齢ジリスやベビーでは下痢が死因となる場合もあります。
ジリスが下痢になるとエサを食べても消化ができず、水を飲んでも体に利用されないため、だんだん衰弱してきます。
このため飼い主は消化の良い高カロリーの栄養と水分を与えなくては栄養不足と脱水症状で体の至るところにトラブルが出ます。
病気のジリスのケア
ジリスの病気のケアは、まず温度を一定に保ち適温より少し高めを維持する事です。
体温の低下は弱った代謝能力をさらに弱めますので必ず暖めてあげます。
この時点で獣医さんに相談するのがベストですが、アポイントが取れないなどで1日待ちになるとすでにジリスにとっては体調不良のまま2週間持たされているのと同様になります。
止むを得ずすぐに治療に行けない場合には、まず体を冷やさない保温対策が必要となります。
また、病院に行く移動もジリスにとってはかなりのストレスとなりますのでできるだけ振動を与えないよう注意して移動します。
体調が悪いジリスは食欲も無く飲水も飲まない場合が多いので、病院でもブドウ糖の点滴や液状のサプリメントを処方される場合があります。
甘いものは肥満や糖尿病の原因となるので普段は与えませんが、病気の時は特別です。
特に感染症などで抗生物質を使用するとジリスの腸内細菌まで死滅し、下痢が治りません。
この場合には乳酸菌製剤などの整腸薬を処方されます。
病院から帰ってきても快方に向かうまでは栄養価があり消化の高い流動食をスポイトで飲ませたり、ヨーグルトなどでお腹の調子を整える手当てが必要です。
水分不足にならないよう吸収の良いアイソトニック液なども与えるようにします。
食欲が出てくると、水も自分で飲むようになりますので、このような状態に戻れば一安心と言えるでしょう。
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