ハタリスジリスの水の管理
ハタリスジリスは地上性のリスの仲間です。
同じジリス類でもリチャードソンジリスが北米出身なのに対し、ハタリス類はユーラシア大陸が原産のため区別されます。
一般にリチャードソンジリスに比べ価格も安価で飼育を始めやすいものです。
ハタリスも野生化では植物などを食べ穴を掘って生活しています。
冬は20℃以上に温度で管理する必要があります。
ハタリスも冬眠の習性がありますが、管理が難しくなるので飼育下では冬眠をさせてはいけません。
一般家庭での飼育下で気温が下がり、冬眠状態にはいると不完全冬眠になり、そのまま死んだり、目が覚めても回復が難しく弱ってしまいます。
ハタリスはリチャードソンと比べ神経質な一面があり、スキンシップが難しいとされていますが個体にもよるようです。
エサなどが変わると食べなくなったりしますので嗜好性なども管理が少し難しくなるでしょう。
最初の水の準備
水飲みについては、最初は慣れないと水を飲まない個体が多いのでショップの環境に合わせた方法を用いるのが無難です。
給水ボトルあるいは水入れなどショップで使っていた物と同じタイプの水容器を使用し、少しずつ家庭の環境に馴染ませていく方が良いでしょう。
水だけではなく餌箱、巣箱なども同様に設置し、ケージの床にもショップと同じ床材を敷いて環境を整えます。
ショップから迎える時期はゴールデンウィーク頃から、その年に産まれた子達が販売されるようです。
ベビーから飼育すると後々まで良く馴れてくれるのですが、しっかり健康なハタリスを選ばないと、弱くて死なせてしまう可能性も高くなります。
ショップで購入する場合には、飼育環境の他にも活発で毛並みや目の輝き、しっかり水を飲んでいるかなど良く観察をして元気なハタリスを選ぶ必要があるでしょう。
ハタリスの場合には相性がありますので人間を恐れない、また仲間と喧嘩をしないといった性質も重要です。
日常の管理
はじめてハタリスを迎えた時は、数日間は世話も最小限にしてじっと見たり触ったりしないよう遠くから様子をみるだけにします。
好きそうな果実や生野菜なども与えてみるもの良いでしょう。
飲水やエサをしっかり食べているようであれば、少しずつ市販の繊維質の多く脂肪分の少ないペレットに慣れさせていきます。
基本的にはペレットのような配合飼料と水という日常管理に馴染ませていく方が長生きします。
ジリスは慣れて来ると手からエサをもらったりしてとてもかわいい動物です。
ついおやつなどもあげてしまいたくなりますが、飼育下のハタリスは肥満になりやすいことが知られています。
エサもいろいろ気を使って与える方も多いのですが、栄養バランスなどうまく管理することが難しいので肝臓病や糖尿病といったもので短命になる場合も多いとされています。
基本的にハタリス用の配合飼料と飲水を十分に与えることにより嗜好性などでつい食べ過ぎたりする事もなくエサの水分量で飲水を飲まないといった弊害も防ぐことができます。
多くのハタリスのトラブルは下痢などで様々な原因が考えられますがなるべく環境に変化を与えずストレスの原因を作らない事で回避されます。
ハタリスはコクシジウムなどの常在寄生虫に感染している場合もありますので、体調不良が即感染症の発症原因ともなります。
水やエサはなるべく注意してストレスの少ない環境づくりがハタリスの寿命を延ばすコツと言えるでしょう。
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