ウサギの水の迷信
ウサギの飲水や給水を考える前に、まずはっきりさせて置きたいことは、「ウサギに水をあげてはいけない」という迷信についてでしょう。
これは、ウサギであっても生き物ですから、水は必ず必要です。
ウサギはエサを食べなくても、水が飲めなくては1日で脱水症状でダウンしてしまうほど、水に依存しています。
それなのに水を与えてはダメといわれる理由はどうしてでしょうか。
水の迷信の背景
ウサギが今日のようなペットとして愛玩される以前は、肉や毛皮を得る家畜として飼育されていました。
飼育方法は、エサとして刈草が与えられるだけで、それで元気に繁殖していたのです。
たまに器などで水を与えると逆に体調を乱してしまう場合が多かったためと考えられています。
これは昔も今も変わらないことで、野菜などを与える場合にも表面の水滴はよく除去してあげなければ、すぐ消化不良で衰弱します。
また水がこぼれて濡れた体や床の敷き草は、ウサギの病気の原因となりやすいのです。
そのため、新鮮な草だけを与えて、水をやらない方が元気に育つように思われていたようです。
ウサギの実際の給水
家庭でウサギを飼育する場合は、毎日新鮮な野草を与えるのは大変です。
野菜をあげるという方法もありますが、野菜は本来人間が食べるように改良されているもので、昔からウサギが食べている草とは異なります。
その大きな違いは野菜の水分量です。
葉菜や果菜類は、しばしばウサギの食用としては水分過剰となり、下痢などをおこす原因となります。
ニンジンなどはよく与えられますが、こういった根菜類もウサギの食べ物とは異なるもので、食べすぎると体調不良を招くおそれもあるようです。
牧草は、ウサギの主食としていちばん近いものですが、これも新鮮なものが手に入るのは容易ではなく、水分量などが調節された乾草状態でしか与えられません。
家庭の飼育の場合は乾燥ウサギ用飼料が栄養バランスもよく、不足分の水分は給水してあげる飼育法が無難でしょう。
ウサギの給水は、新鮮な水を十分に与えることです。
ウサギは1日でも水が不足すると、すぐ脱水症状など、いろいろなトラブルを発症します。
床置き式の水入れは、ウサギが跳ねてひっくり返す事が多く、飼い主が気がつかないうちに脱水のショックで死亡することもあるようです。
さらに床置型は、水が汚れやすく、ウサギも濡れやすくケージ内の環境を加湿し、ウサギにとってデメリットの方が多くなります。
こういった問題は給水ボトルでストッパーのついた飲み口のあるウサギ用給水ボトルであれば改善されるでしょう。
給水ボトルであれば、飲んだ量もわかりますので、ウサギの飲水量から、健康状態を知るといった利点もあります。
毎日2回程度エサと水交換で世話と同時にウサギの様子をみることが、結果的にウサギの異変を早く察知することにもなり、重症になる前に対策をとるといった、ウサギの延命にまでおよぶ基本事項です。
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