リスに水分補給の目的で水を与える場合の基本は、新鮮な真水をいつでも好きなだけ十分に与える事でした。
リスはエサから得られる水分の他に足りない水分は飲み水から補給しますので、与えすぎて飲みすぎることはありません。
むしろ飲み水が不足すると体調不良の原因となり問題が出てきます。
子リスの場合の水の与え方
大人のリスは基本的な水の与え方で問題無い場合でも、子リスに与える場合には、少し異なる留意点があります。
子リスの離乳時は生後30日程度と考えられています。
親と一緒に生後50日程度は暮らしていますが、その後は親から離れ巣箱から出てくるようになります。
この頃から親の食べるエサに少しずつ興味がでてきますので、通常のエサに慣れさせながら、水を飲む習慣もつけさせるようにします。
最初はエサに人の体温程度に暖めた小動物用ミルクを加えふやかしたものを与えるようにして、次第にミルクを少なめにしながら、普通の硬さのエサに慣れさせます。
同時に餌場のそばに水皿を置いて、飲むようにセッティングすると良いでしょう。
どうしても自分から水を飲まない子リスには、薄めたミルクか水をスポイトなどで口元に入れてあげることもあります。
飲みかたがわかってくると、自分で飲むようになるでしょう。
人為的に吸水してあげる場合には、水などが気管などに入らないように細心の注意が必要です。
少しでも気管などに入るのは、人間の赤ちゃんの場合でも「むせる」という状態と同様ですが、赤ちゃんリスでは肺炎などの命にかかわる病気の原因となりますので、注意してください。
まだ巣箱にいる子リスは素手でさわってはいけません。
母リスは人間の臭いがついた子リスを育児放棄する場合が多いからです。
出産期の母親の水管理
母親の水の与え方も、特に通常は基本どおりで問題ありません。
しかし妊娠期間の35日程度は、十分な栄養と水分を与える必要があります。
出産直後は急激な体力消耗を緩和する目的で、スポーツドリンクなどを薄めて与えても良いでしょう。
出産時や出産後の母親に対しては、人工的な給水はできるだけ避けます。
これは不必要な興奮を防止するためです。
この次期の母親はとてもデリケートで、人間が触ったり、巣のそばに近づくだけで、子リスを殺してしまうことがありますので注意します。
出産後の授乳の場合のことも考えてタンパク質の豊富なミルク、ヨーグルトなども与えるようにします。
授乳期は母乳の生成のため、栄養価のある飲み物や水分を多く与えるようにします。
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