デグーの飲み水は何を用意する?水の選び方・給水器と毎日の管理
デグーには、毎日新しい飲み水を、無理なく使える器に用意します。水の種類とあわせて、飲み口に届くか、水がきちんと出るかも見ておきましょう。
水道水や浄水の選び方、ボトルと水皿の違いを知ると、毎日の世話を組み立てやすくなります。器の置き場所から交換・手入れまで、日々の水替えに取り入れられる方法を紹介します。
飲み水は毎日新しく。水道水や浄水はどう選ぶ?

デグーには、いつでも飲めるように新鮮な水を用意します。花咲く動物病院の飼育案内でも、給水ボトルの水を毎日交換することが勧められています。途中で汚れが入ったときは、次の交換時刻を待たずに入れ替えましょう。
水の種類を選ぶときも、日々用意しやすく、清潔な器に入れられるかを一緒に考えると続けやすいです。
水道水は新しくくんで用意する
日本の水道水には、水道法に基づく水質基準があります。環境省の説明では、飲用として供給される水道水はこの基準に適合する必要があるとされています。
水道水を使う場合は、飲用できる状態の水を新しくくんで用意します。地域の水の成分が気になるなら、利用している水道事業者のホームページにある水質検査結果も見られます。
井戸水や、災害・断水後に飲用の案内が出ている水は、通常の水道水と同じようには扱えません。飲用できるかを供給元の案内で確かめてから使ってください。
においや成分が気になるときは、浄水も選択肢に
水道水のにおいや成分を自分で選びたいときは、家庭の浄水器や浄水型ウォーターサーバーを使う方法もあります。家族が飲む水と一緒に用意できれば、毎日の水替えにも取り入れやすいでしょう。
選ぶときに見るのは、何をろ過する製品か、フィルターの交換や手入れをどう行うかです。ろ過できる成分は製品によって異なります。
浄水も、その都度用意して器へ注ぎます。
サーバーから出す場合は、熱いお湯をそのまま飲み水に使わないよう、注ぐ前に設定も見ておきます。
市販の水は、成分表示と開封後の扱いを見る
市販の水を選ぶときは、名前やパッケージだけでなく、ラベルの成分と保存方法を見ます。同じミネラルウォーターでも、硬度やミネラルの含有量は製品ごとに異なります。
「軟水」「硬水」という区分だけで、デグーへの適合や病気との関係を決めないようにしましょう。持病がある、水や食事について獣医師から指示を受けている場合は、その指示を優先します。変更を相談するときには、使いたい水のラベルと普段のフードが分かると話を進めやすくなります。
開封後の保存や使い切る時期は製品の表示に従い、器の中に残った水も毎日入れ替えます。
ボトルと水皿は、飲みやすさと手入れで選ぶ

給水ボトルと水皿は、どちらも「その子が実際に飲めるか」を見て選びます。迎える前なら、飼育元でどんな器を使っていたかを聞いておくと、最初の用意がしやすくなります。
毎日の世話には、次のような違いがあります。
| 見るところ | 給水ボトル | 水皿 |
|---|---|---|
| 汚れの入り方 | 水をためる部分が閉じており、牧草や砂が入りにくい | 水面が開いているため、牧草や砂、便が入りやすい |
| 水が減る原因 | 飲んだ分のほか、飲み口や接続部からの漏れ | 飲んだ分のほか、こぼした分 |
| 洗う場所 | ボトル内側、飲み口、外せる部品 | 器の内側、縁、底 |
| 使い始めに見ること | 飲み口へ届き、水が出て、実際に飲めるか | 倒さずに飲めて、水が汚れにくいか |
ボトルは汚れが入りにくく、飲み口の点検が必要
ボトルは、水面が大きく露出していないため、ケージ内の牧草や砂が水へ入りにくいのが利点です。床に器を置く場所が取りにくいケージでも、対応する固定具で取り付けられます。
一方で、外から水が見えていても、飲み口の詰まりや組み付けの状態によって水が出ないことがあります。選ぶ段階で、飲み口を手入れできるか、ケージの形やワイヤーの間隔に合うかも見ておきましょう。
対象動物にデグーと書かれている製品でも、体格や使い方には個体差があります。取り付けた後の飲む姿まで見て選びます。
水皿は洗いやすく、倒れにくい器と置き場所が大切
水皿は、内側の汚れが見えやすく、手を入れて洗いやすいのがよいところです。ボトルに慣れていない個体では、以前使っていた水皿を用意する方法もあります。
選ぶなら、安定して置けて、無理なく水面へ口が届く器を。軽くてすぐにひっくり返るものや、体を大きく乗り出さないと飲めないものは、別の形を考えましょう。
砂浴びの砂が飛ぶ場所や牧草のすぐ下では、水へ汚れが入りやすくなります。ケージの中で器を倒さずに飲める場所を探し、汚れが入ったら洗って水を入れ替えます。
飲める高さに取り付け、かじられる部分を減らす

器が決まったら、デグーが普段過ごす足場から使える位置へ設置します。見た目よく収まる場所と、飲みやすい場所が同じとは限りません。
高さは、実際に飲む姿に合わせる
ボトルの高さは、床から何cmという数字だけで固定せず、足場とデグーの姿に合わせます。口が飲み口へ届くか、首を大きく伸ばしたり、ぐらつく場所に乗ったりしていないかを見ましょう。
高い位置のステージから飲むなら、そのステージがずれていないことも大切です。位置を変えた後は、飲み口だけでなく、足元も含めて飲む姿を見ておきます。
ボトル本体や留め具は、かじられにくい位置へ
ボトルをかじる場合は、飲み口以外の樹脂部分や留め具へ、どこから口が届いているかを見ます。器具とケージの説明に沿って、飲み口には届き、本体や固定具はかじりにくい取り付け方を探しましょう。
穴や亀裂があるボトル、緩んだ留め具は、そのまま使い続けず交換します。修理のためにケージ内へ粘着テープなどを増やすと、新たにかじるものができてしまいます。破損しやすい場合は、取り付け方をメーカーへ相談するか、別の形の給水器を検討してください。
新しい器に替えたら、水を飲めているか見届ける
迎えた直後や器を替えた日は、用意した器から飲めているかを見ます。ボトルへ切り替えるときも、以前から使えていた器を急に片付けず、新しい器で飲む姿を見届けてから切り替えるとよいでしょう。
飲める水を確保し、飲み口に届く位置と出水を確かめます。飲めない様子が続くときの対応は、後の「飲み方や体調が変わったら」で案内しています。
水の交換時は、器の汚れと水の出方も確かめる

毎日の水替えに、器の手入れと取り付け後の点検を組み込んでおくと、汚れや不具合に気づきやすくなります。洗っている間も、使える予備の器があれば飲み水を用意できます。
残った水を入れ替え、飲み口や器の内側を洗う
残った水へ継ぎ足すだけにせず、いったん入れ替え、器の内側や飲み口を洗います。水皿の縁やボトルの底、外せる部品のつなぎ目など、汚れが残る場所も見ておきましょう。
三晃商会の給水ボトル用クリーナーの説明でも、ボトル内側の水垢やぬめり汚れが取り上げられています。水が透明に見えるかだけでなく、器そのものに汚れが残っていないかを見ることが大切です。
洗える部品や使える洗浄剤は、器具の取扱説明に従います。洗浄剤を使う場合は用法を守って十分にすすぎ、複数の洗浄剤を自己流で混ぜないでください。熱湯や消毒剤に対応しているかも、製品ごとに異なります。
組み直したボトルは、水が出るか・漏れていないかを見る
洗ったボトルに水を入れたら、取扱説明に沿って組み直し、ケージへ固定します。その後、清潔な手で飲み口を製品の使い方どおりに動かし、水が出るかを確かめます。
使い始めの洗浄や、入れる水の量、キャップの閉め方に指定がある製品もあります。以前使っていたボトルと同じ方法とは限らないので、新しい製品では説明書を一度読んでおきましょう。
取り付けた直後だけでなく、少し時間がたってから飲み口の下も見ます。床材が濡れるほど水が落ちていたら、固定や部品の状態を見直し、直らない場合は予備の器に替えます。
飲む量は、いつもの減り方と比べて見守る

飲む量が気になるときは、普段の水の減り方を知っておくと変化に気づきやすくなります。「1日何mLなら正常」と一つの数字に当てはめるより、いつもの飲む姿と一緒に見ていきましょう。
同じ時間に水位を見て、飲む姿や漏れも一緒に見る
水替えの時間をそろえ、前に入れた水がどれくらい残っているかを見ます。ボトルの目盛りを写真に撮る、補充した量を書き留めるなど、続けやすい方法でかまいません。
簡単なメモなら、次の欄があると見返しやすくなります。
| 記録すること | 書いておく内容 |
|---|---|
| 日時・器 | いつ、どのボトルや水皿を見たか |
| 水位・補充 | 残った水位、入れた量 |
| 漏れ・こぼれ | 飲み口の下や床材が濡れていないか |
| 飲む姿・普段の様子 | どの個体が飲んだか、食欲や動きに変化があるか |
減った水には、飲んだ分のほかに漏れたりこぼれたりした分も含まれます。複数のデグーが同じ器を使う場合も、合計の減り方を一匹の飲水量とは考えません。
量を測るために水を減らして用意する必要はありません。自由に飲める水を保ったまま、普段の傾向を見ていきます。
飲み方や体調が変わったら、症状に合う記事と動物病院へ
飲めない様子がある、以前よりよく飲む状態が続くときは、デグーを診られる動物病院へ相談しましょう。食べる量が減った、体重が落ちた、元気がないなど、ほかの変化もあれば一緒に伝えてください。
状況ごとに器や体調を見るところは、次の記事で詳しく整理しています。


デグーの飲み水で迷いやすいこと
水以外の飲み物や、水に加えるものが気になることもあります。日々の給水と、食事・治療のために指示されたものを分けて考えておきましょう。
青汁や麦茶を、毎日の水の代わりにしてもよい?
毎日の水分補給には、いつもの飲み水を用意します。人向けの青汁や麦茶を日常の水代わりに使うのは控えましょう。原材料や糖分、添加物も製品ごとに違います。
食欲がないときの栄養補給など、特別な目的で飲み物を与えたい場合は、普段の食事と使いたい製品を獣医師へ伝え、何をどう与えるか相談しましょう。
飲み水にビタミン剤を入れる必要はある?
すべてのデグーに、同じビタミン剤を水へ加える必要があるとはいえません。今食べているフードやサプリメントも含めて、補う必要があるかを考えます。
獣医師から指示がある場合は、その製品と与え方に従ってください。自己流で薄めたり、似た別製品へ置き換えたりせず、必要ならフードと製品ラベルを見せて量や使い方を聞いておくとよいでしょう。
毎日の水替えと、飲める器の用意から始めよう
デグーの飲み水を見直したいときは、今ある器で無理なく飲めているかを、次の水替えで見てみましょう。位置や出水に問題がなく、毎日きれいに手入れできているなら、その世話を続けることが基本になります。
水のにおいや成分も選びたいなら、浄水など家庭で用意しやすい方法を考えられます。次の水替えで器の位置や汚れ、水の出方を見て、今の世話で変えたいところを一つ整えてみましょう。