愛犬を飼っていらっしゃる多くの飼い主の方は、愛犬に与える飲み水にもかなり気を
使っているようです。
飼い主の立場であれば、いつも愛犬が飲む水だからこそ、より良いものを与えたいというところでしょう。
愛犬にミネラルウォーターを与えるのは
例えば、市販のミネラルウォーターをあげてもいいのだろうかと思う方も多いようです。
ミネラルウォーターはおいしい水でもあるし、愛犬も喜んでくれるだろうと思うのですね。
水道水と比べてどのような違いがあるかは、後述するとして、まずミネラルウォーターはどのようなものかというところからご説明したいと思います。
ミネラルウォーターとは
ミネラルウォーターという水の定義は明確なものがありません。
ミネラル分が豊富に含まれているものもあれば、それほど多くないものもあります。
自然に産する飲用に優れた水がミネラルウォーターと考えてもよいでしょう。
天然水ですから、産地によって成分の違いがあり、それが各ミネラルウォーターの特徴であり、味となります。
ミネラルウォーターの起源は、外国の水事情によるものでした。
外国ではミネラルの豊富な硬水が一般的で、水に鉱物質が溶け混んでいない方が希です。
鉱物質の種類や含有比率によっては、人間の飲み水に不適なものも多いのです。
そこで特定の産地からミネラルバランスがよく、味のよい水をボトルにパッケージして販売されるようになりました。
日本には味の優れた水として輸入されてから、今日のような脚光を浴びるようになりました。
同様に日本にも美味しい天然水を産する地方があり、ミネラルウォーターとして店頭に並ぶようになりました。
しかし日本産の天然水はカルシウムやマグネシウムといったミネラル分の少ない軟水といわれるものが主流です。
ミネラルウォーターの注意点
犬をはじめとする小動物では、体内のカルシウム代謝が活発に行われるのが普通です。
ところが代謝を担う水分が不足すると腎臓障害や膀胱疾患が発症しやすくなります。
このような状態では尿中に排泄される結石の主成分であるカルシウムも濃度が高くなり尿石関連のトラブルも心配されます。
カルシウム濃度の高い硬水を飲みつけていると、こういったトラブルの危険性が高まるおそれがあるようです。
しかし、前述のようにミネラルウォーターでも国産のもは軟水系が一般的なので、このような心配はいらないと考えてよいでしょう。
人間でも旅行すると水が合わないという場合がありますので、水の成分については明らかに毒物などが混入していない限り、あまり厳格に心配しなくてもよいようです。
外国の犬は、その地方の水で元気に暮らしていますし、結石なども水や食べ物などより体質によるファクターの方が影響するという説もあります。
また、水道水も、上水の基準に調整はされているものの、元は天然水であることにかわりありません。
愛犬にとって適した水は、生まれた時から飲みなれている水と考えたほうがよいでしょう。
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