ここでは、飼育体験談の中からリスの水管理に関係するいくつかの話題をとりあげてご紹介したいと思います。
リスは一人暮らしでも飼えるの?
リスは昼行性の動物で、昼間は活発に活動しエサや水を摂りますが、夜は寝てしまうので、昼間仕事をしている一人暮らしの方には管理が難しい動物といえます。
特に夜は明かりがついたりちょっとした物音で、リスが驚いてパニックになる場合もあり、睡眠不足で機嫌の悪い時には飼い主を力いっぱい噛む場合もあります。
リスが通常行動する昼間にエサや水を与えることが困難な場合は残念ながらリスを飼うことは困難でしょう。
リスに最適な水入れは何か?
リスの給水方法は床置き式の水入れか、給水ボトルなど、種類があります。
床置き式はリスが元気に活動するとひっくり返す心配があります。
このため、小鳥用の水入れなど、安定した形状で陶器製のものが、使いやすくて便利です。
設置式は水に異物や排泄物が混入しやすいので、衛生面で問題が残ります。
小鳥用の陶器製で小判型の水入れは、暑い時期に水浴びでも利用するリスがいるので、給水用の補助用具として準備しておくと無駄にならないでしょう。
設置式の似ているものでケージにはめ込む方式の水入れもあるようです。
使い勝手は床置き式と同様ですが、組み付けの悪いものは、ガタガタとして、リスは簡単にはずしてしまうことがあります。
上記のような問題点を解決するには、小動物用に考案された給水ボトル式が良いでしょう。
給水ボトルであれば必要な分だけ水が飲めますし、減った量もわかるので、水管理といった面でも優れています。
吸水口の破損や変形、詰まりなどの問題がありますが、頻繁にチェックする必要はあるものの、リスの水やりには便利な道具と言えるでしょう。
給水ボトルを取り付ける際には、ケージの外部にボトルを取り付けることができるものが便利です。
活発なリスのケージ飼育の基本は、リスの活動の妨げになるような設備を減らし、事故を防止するためにシンプルにすることです。
給水ボトルとケージの隙間に手足や尻尾を挟めてしまうと骨折や尾抜けの原因ともなりますので、ボトルはケージから離した外部に設置し、リスの体が挟まれないように十分な間隔を設けてしっかりと固定できるものを選びたいところです。
給水ボトルの水の出は、製品によって調子の良いものや悪いものがあります。
金属製のパイプに丸い球のストッパーのついたものは丈夫な反面、水の出にくい場合があります。
この点、安価なプラスチックパイプのものは水がスムーズに出やすいのですが、水がポタポタと漏れる場合が多いといえます。
リスの場合、水の出方が悪いと怒って吸水口を噛んだり、ゆすったりすることもありますので、強度的に丈夫なものでなければ、すぐに壊れてしまうので注意してください。
どんな水を与えるのか
リスに飲料水として与えることのできる水は、水道水やミネラルウォーター、浄水器の水、ペット用スポーツドリンクなどです。
普通は何も考えず、水道水を与えるだけで十分ですが、浄水器であれば水道水に含まれる塩素やトリハロメタンなどの有機化合物も除去できますので理想的です。
いわゆる純水と呼ばれる蒸留水やイオン交換水も与えることができますが、気温が高くなると痛みやすいので水道水の方が長持ちして使いやすいでしょう。
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