ヤマネの健康と水
ヤマネは日本では保護されていてペットとしての販売や飼育が制限されています。
ペットとして入手できるのはアフリカヤマネという種類で、基本的には日本に気候とは異なる地域で生活している種類です。
わが国ではペットとしての導入も歴史が浅く、ヤマネにぴったりの飼育法も試行錯誤をしている飼い主の方が多いようですが、その他の小動物の飼育を参考にして基本を押さえていれば、比較的容易に繁殖も成功する動物です。
ヤマネの基本は水管理の環境
ヤマネを迎えるケージは、あらかじめ用意しておくと良いでしょう。
ヤマネのケージは脱走の心配などを考えて水槽や衣装ケースといった隙間が無いものを選びます。
大きさは一匹であれば60㎝ぐらいのものを用意して上に通気性のある細かな金網などのフタをつけると良いでしょう。
ヤマネは体が小さく頭が通るぐらいの大きさ(若いヤマネでは10円玉ぐらいの大きさ)があればすり抜ける場合があるようです。
床材には牧草やチップ(オガクズなど)用意します。
床材はヤマネの排泄物などで体が汚れるのを防ぎ、ヤマネの体を衝撃から守るクッションとなります。
もちろんヤマネが口に入れても良いような安全なものを選んだ方が良いでしょう。
チップの種類(針葉樹系のおがくずなど)は刺激性のある成分でヤマネが目を傷めたりアレルギーの心配もありますので注意します。
ヤマネは通気性の良い環境を好み高温には弱い動物です。
しかしヤマネのケージは脱走などを考慮して通気性が低くなりますので、置き場所や温度・湿度管理は注意をはらう必要があるでしょう。
ヤマネの給水と注意点
給水器は水交換の利便性や衛生面からボトルタイプのものを準備すると良いでしょう。
給水ボトルはヤマネが飲みやすい高さにあわせ、吸い口が他のものに接しないよう離して取り付けます。
ヤマネはプラスチックの給水ボトルを齧ってこわす場合もありますので、安全性も考えて金属製の飲み口がついたものやボトルもガラス製や金属のものが良いでしょう。
給水ボトルに慣れないヤマネもいますが、迎える前にショップなどでおこなっていた方法などを確かめて同じようにセットしてあげると飲むようになるようです。
給水口に甘い蜂蜜などを塗っておくと飲み方をおぼえるヤマネもいるようです。
給水器を齧ったりする場合には別に齧り木などを入れてあげるという方法もあります。
また狭いケージでも運動不足にならないよう、止まり木や回し車などを設置する場合もあります。
ヤマネは臆病でちょっとした物音などでパニックになる場合がありますので、驚いた拍子に足などを挟んだり体をぶつけて怪我などしないよう、できるだけケージ内はシンプルに構成した方が良いでしょう。
小さなケージは汚れやすい反面、掃除などが楽になります。
ヤマネは他の動物よりもケージ内を汚しにくいと言われますが、二週間に一度はケージを洗って床材も新しいものと交換する方が、ダニやカビの予防にもなります。
あまり頻繁にケージを掃除するのはヤマネにとってストレスとなりますので日常の水交換、エサ、掃除などは短時間で手際よく行うように工夫します。
世話の時もヤマネはじっとしていませんから、間違って怪我などさせないよう注意してください。
逃げようとしているヤマネを強く押さえたりしますと骨折したり尻尾が抜けたりしますので注意しましょう。
ヤマネは歯が鋭く強いので人に噛み付く場合もあるようです。
日常の世話でいつも噛み付くヤマネもいるようなので小さなお子さんなどは十分注意してください。
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