ハムスターの飲み物
基本は水
ハムスターの飲み物は、水が基本です。
水はいつでもきれいな水が飲めるように、ケージ内に水入れか、ボトル給水器で準備してあげます。
水は毎日1回、夏場の暑い時期には2回程度交換してあげたいものです。
ハムスターは夜行性なので、昼間は寝ていることが多く、夕方に目覚め、夜に活発になります。
そのためエサや水換えは、ハムスターが起き出す夕方頃が適期です。
一人暮らしの方でもとても飼いやすいといわれるハムスターは、仕事が終わって帰宅してから、水やエサの世話がしやすく、夜に活動的な姿を楽しめるペットとしての素質が認められているからでしょう。
ハムスターにあげる水は、水道水で問題ありません。
カルキが含まれていても、その臭いで飲まないということは、無いようです。
ただし、水を交換したときしか飲まないというハムスターもいるようですから、水の新しい、古いをしっかり区別できる能力もあるようです。
ハムスターは、もともと乾燥地帯に住んでいた動物なので、体の代謝も乾燥地に適応しています。
水分の利尿についても腎臓などは、体内水分の再利用能力が高いのです。
ハムスターは大量の飲み物は、本来必要ではありません。
ハムスターにも、種類の違いや個体差がありますが、飼育環境において、もともとの体の要求が鈍ってしまう場合もあるようです。
そのため、体が必要とする以上の水分を取りすぎる心配もあるようです。
与える水の量
ハムスターの水管理は、飲み水の量だけを考えていますと失敗します。
飲み水などを与える場合には、与えている野菜や果物の水分量も考慮しなくてはならないでしょう。
水分の多い野菜(トマト、キュウリ)などは、食べすぎて下痢をする場合もあるようです。
また、果物は甘くてハムスターの好みによって食べすぎる場合もあるようです。
このような場合には、飲み水の量は少ないのが普通で、小型のドワーフでは、全く水を飲まないといったこともあるようです。
ハムスターのエサは、いつも新鮮な野菜や果物を準備してあげることができるなら、一番よいのですが、エサの水分管理や栄養バランスを考えた場合、乾燥飼料(ペレット)などにすると、栄養バランスもよく、歯の異常伸長も防止できるので、こちらの方が便利で失敗も少ないでしょう。
ペレットを主食とした場合には、必ず給水ボトルで十分に水が飲めるようにセットしてあげます。
特別な飲み物
ハムスターが食欲が無い場合、幼い場合の栄養補給など、あるいは、健康増進という意味で、水の他にも、乳製品やサプリメントなど、特別な飲み物を与える場合もあるようです。
ペット用のものであれば特に心配はありませんが、人間用の飲み物は基本的に刺激物の添加を考えて、与えない方がよいでしょう。
自家製のフルーツジュース、豆乳、ヨーグルト、ルイボスティーなども与える場合がありますが、基本は水で薄めて少量を与えるといった方法が用いられるようです。