ハリネズミの環境と水
ハリネズミは、飼育下ではアフリカハリネズミが5~8年、ヨーロッパハリネズミでは6~10年程度と考えられています。
ハリネズミは赤ちゃん時の死亡率が高く、おそらく自然界であれば、さらに平均寿命も短くなると考えられます。
ハリネズミの栄養といった基本的な知識も、まだよくわかっていないところがあるようです。
しかし飼育下であれば、できるだけハリネズミにストレスを与えないように設定するだけで、十分寿命まで世話が可能ですし、平均寿命よりも長く生きる個体もあるようです。
日本ではハリネズミが紹介されてまだそれほど歴史がありませんので、体調をこわしても的確に診断・治療のできる病院は限られています。
だからこそ、飼い主の責任も大きくなるというのは、言い過ぎではないでしょう。
環境は水から始まる
ハリネズミには好きなときに好きなだけ水が飲めるようにと気をつけてあげるのは、飼育の基本です。
水はいつもきれいな新鮮な水を十分に与える環境づくりは、ハリネズミに限った事ではありません。
給水ボトルを設置すれば、水を与えるのも、管理する上でも便利ではありますが、給水ボトルに任せっぱなしでは、問題が出てきます。
おそらく最初の難関は、給水ボトルから水を飲んでくれるか、うまく自分で水が飲めるかといった問題もあるようです。
他の小動物であれば飲みたいと思ったら積極的に水を飲もうとする事が多いようですが、ハリネズミの場合は飲めなくても我慢して、体調をこわす場合も多いようです。
そこで、給水ボトルの他に、床置き式の水入れなど両方を準備している飼い主もいるようです。
床置き式の水入れは、ハリネズミが飛び込んだり、汚してしまい易いので、飼い主は、汚れたらすぐに新しい水と交換してあげなくてはいけません。
給水ボトルであれば、1日1回夕方に食事とあわせて交換するだけで良く、これはかなり手間が省けるのですが、床置き式では頻繁に交換する必要があります。
また、ハリネズミは湿度が高いと体調をこわす事が多く、ケージ内の湿った環境もチェックして濡れた体や床材を交換してやる必要も出てきます。
まず世話の基本は水換えから
わざわざ水を頻繁に交換する水入れを設置するのは、いかにも面倒を増やしているようですが、ココが重要なポイントでもあります。
本当にハリネズミのためを思うのならば、できるだけ自然に近い状態で水が飲めることが理想です。
飼い主さんはそのために手間を省いてはいけないのです。
そのために水を置くという手間や、水を頻繁に交換する手間を避けるのではなく、同時にハリネズミ健康状態や環境のチェックに費やそうとするのが、本当の賢い飼育者の姿です。
幸いな事に、ハリネズミの習性は夜行性ですから、仕事を持っている方でも夜のプライベートな時間をハリネズミの世話に十分用いる事が可能です。
ハリネズミは体の異変をなかなか簡単には出そうとしません。
明らかに異常な状態になった場合は相当深刻な状態と言えるでしょう。
毎日よく世話をし、観察して食事の食べ方や水の飲み方、体の小さな異変を見逃さないことが、ハリネズミの寿命を延ばす大切な要素です。
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