ハムスターの水管理
ハムスターの種類による違い
ハムスターには、種類によって水管理が多少異なるものです。
一般にゴールデンハムスターと言われる種類は、大型で水も多く与えなくてはなりませんが、それより小型のドワーフタイプでは、食物からの水分だけで、特に給水しない飼育法もあるようです。
生息環境に近づけた給水方法とは
ハムスターの自然の生育環境は、乾燥地帯のため体の水分代謝も乾燥地に適応し、たくさん水分補給を行わなくてもよいというのが常識です。
しかし、飼育する場合には、ゴールデンハムスターもドワーフハムスターも給水してあげます。
給水には水のこぼれにくい給水ボトルがおすすめです。
毎日給水ボトルの水は交換して新鮮で清潔な水を与えたいものです。
ドワーフハムスターの場合も野菜など水分の豊富なエサを与えている場合には、給水しない飼育方法もありますが、配合飼料などペレットタイプのエサが主体となる場合には、必ず水を与えなくてはなりません。
ドワーフハムスターでは、全く水を飲まない個体もいるのですが、主食がペレットの場合には、水を与えないと食欲が減退したり、尿路結石などの疾患になりやすいという報告もありますので、必ず飲水は確保するようにしたいものです。
必要な水分量
ハムスターの成体の場合一日の水分量のめやすは、ゴールデンは10~30ccドワーフは5~8cc程度です。
このため、2~3日程度であれば、給水ボトルの水は十分です。
しかし、給水ボトルの飲み口は汚れやすいので、チェックと同時にクリーニングも兼ねて毎日水換えするほうが良いでしょう。
給水時の注意点
砂漠が故郷のハムスターは、湿気が苦手なので水やりの場合にも水で体を濡らしたりケージ内が湿ってしまうことは極力避けるように工夫します。
また、給水の交換はハムスターが夜行性であることから、ハムスターが起き出す夕方頃に、エサと同時に換えてあげるのが理想的です。
給水ボトルを取り付ける場合は、ケージにしっかりと固定するようにします。
しっかり固定されていないと、水漏れの原因となったり転落するおそれもあります。
金網のケージでは取り付け易いものですが、最近では脱走の心配の少ない水槽や衣装ケースをケージとして利用することが多いようです。
この場合はケージの縁に引っ掛けて取り付ける固定具か、衣装ケースならば、直接穴などを開けてボトルがしっかり固定できるようにします。
給水ボトルはペットボトルを逆さにしたような形状で飲み口がついています。
飲み口にはステンレス製やプラスチック製などがありますが、ハムスターの口の大きさにあったものを選びます。
取り付け位置の目安はハムスターが立ち上がって首を90度曲げたところでとどくぐらいが丁度よい位置となります。