デグー
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デグーの飲水と病気

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デグーの飲水と病気

テグーはチリの砂漠や半乾燥地帯など、水が制限された地域に住むげっ歯類です。

テグーの体の構造は蒸散による水分のロスが低く、鼻腔での水分凝集、尿の濃度、糞からの高い水分回収能力などがあるように、乾燥環境に適応しています。

乾燥に適してはいますが高温に対しては弱くデグーは汗をかきませんので人間と違って自分で体温調節ができない動物です。

熱中症の場合

熱中症などになる前は、体温調節のために水分を多く摂って体温を下げるといった事が無いので、暑いから水を与えても意味がありません。

ケージの環境を整えるために風通しをよくする事が大切ですが、高温になる場合には温度自体を下げる必要があります。

扇風機を当ててもテグーの暑さは解消しません。

このためエアコンなどを使って温度管理を行う必要があります。

テグーの最適温度は20℃~25℃程度と考えて良いでしょう。

また、直射日光があたるとテグーの体はすぐ限界に達します。

テグーは自然では日光の強い日中は地下のトンネルで過ごします。

飼育下のケージでは窓際の日光浴などで油断するとテグーが日射病で死んでしまう場合もありますので注意してください。

急性の熱中症の場合は体を直接冷やして回復を待ちます。

応急的に冷蔵庫に入れるという飼い主もいるようです。

テグーの糖尿病

テグーは本来乾燥地帯で生活できる体を持っているので水が飲めなくてもしばらくは生活できると考えられています。

ある実験では水を飲まずに10~13日程度は生きているとされていますが飼育下ではむしろ他の動物よりも大量に水を飲む場合が多いようです。

テグーの飲水量が多くなる原因はエサの水分量なども関係しているようですが、心配なのは糖尿病などで多飲多尿になるテグーも多いということでしょう。

デグーは草食性で、糖の代謝能力が非常に低いため、糖尿病を発症しやすい動物です。

また人工繁殖による遺伝病なども糖尿病に関係していると考えられていますので、エサの水分量を変えてもしきりに水を飲む個体もいるようです。

糖尿病になると肥満になったり白内障を併発したり、重症になれば体重が減少してきます。

遺伝であれば予防も難しいですが、イネ科のチモシーなど繊維質がある低カロリーなエサを中心に飲み水だけで管理するのが理想です。

他の動物用のペレットや果物や生野菜は偏食の原因やカロリー過多の原因になるため与えない方が良いようです。

甘い果物や炭水化物の多い穀類(イモ類・マメ類含む)、脂肪分の多いナッツ類(種子類含む)は喜んで食べても与えないようにしましょう。

エサの食べ残しはテグーにとって衛生上良くないばかりか、カビなどの毒物の原因ともなります。

水とエサは決まった時間に与えエサは食べ残しはきれいに取り去るといった管理が大切です。

甘いものが好きなテグーは飼い主が与えるととても喜んで食べたり飲んだりしますが、飼育環境のテグーは糖尿病になりやすいと考えてできるだけ与えないように注意しましょう。

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