デグーの水の必要性
デグーの水の必要性
デグーの飲み水を考える上で、飼い主はまず何を考えて水を与えるのでしょうか。
もちろんデグーが水を飲むのは、生きるためでしょう。
水が無いと体の代謝機能が働きませんし、デグーも喉が渇いて苦しいでしょう。
脱水症状になりますとデグーのような小動物では命に関わるというのは常識です。
しかし自然と切り離されて人間に飼われるようになった時からデグーにとって水は基本的なものではあっても少し事情が変化してきたと考えても良いでしょう。
水と餌が飼い主との最初の接点
本来捕食動物であるテグーは本能的に他の動物に対して警戒心を強く持っています。
警戒心は自分で身を守ろうとする本能と考えても良いでしょう。
飼われるようになっても、本能が簡単に無くなるものではありません。
ところがデグーはペットとして好まれるのは愛らしい容姿とともに人に懐く資質もあるからです。
動物の中には成長すると繁殖時を除いて単独行動をする動物もいれば、デグーのように仲間とコロニーをつくって生活する習性の動物もいます。
こういったデグーの社会性が人にも懐き易い原因と考えても良いかも知れません。
愛情の接点が水と餌
デグーの飼育の基本が餌と水の与え方であることは当然です。
飲み水の基本は毎日新鮮できれいな水を好きな時に好きなだけ飲めるように環境を整えてあげる事です。
飼われる前はデグーが自分で見つけなくてはならないものを自分とは異なる人間が与えてくれるという事をデグーは感じているのです。
こういうところから人間は自分を助けてくれる、守ってくれる存在を感じているのですね。
毎日の水の交換というと面倒だよねと感じる方もいるかもしれませんが、水は生き物にとって基本的に必要なものですから、デグーは水を準備してくれる人に対して絶対的な信頼を持つと言っても良いでしょう。
水は信頼関係の基本
デグーと信頼関係をつくるには、大好きなおやつという手もありそうですが、テグーが肥満になる心配がありますね。
その点、いつも与える水であれば必要なだけ飲めればいいので、飲みすぎて体調をこわすといった問題は少ないでしょう。
テグーと本当に仲良しになりたいと願うのであれば、水の世話からコミュニケーションを発展させて行くと良いでしょう。
毎日、新しい水を交換し、水で不自由させないという安心感をもってもらうと、今度は飼い主の臭いが大好きになり、飼い主の声が好きになり、その臭いのする手でさわってもらえるのが喜びとなるのです。
もちろんいろいろな考え方はあるでしょうが、水やりひとつにしても手を抜いてはいけないというのは、飼い主共通の意見のようです。