テグーの人工給水
テグーの人工給水
テグーは野生でも本来活発な動物です。
また、テグーは本来昼行性と考えられていますが、日本の飼育環境では夜行性でも昼行性でも飼い主の生活パターンに合わせた生活を身につける順応性もある動物のようです。
そのため初心者でも飼い易い一面がある反面、日常の基本的な食事や温度、水といったものの条件が乱れると体調を乱したりしやすいデリケートさもあります。
デグーの基本的な飼育機材の中でも人工給餌のためのスポイドやシリンジといった機材を挙げる飼い主さんがいるのも、こういったデグーの健康管理も必要であることを物語っています。
テグーの水分補給が必要な場合
テグーはちょっとした環境の変化で水を飲まなくなったりするデリケートな面があるようです。
一匹だけで飼育していると良く懐く反面、主人がいないと寂しがって飲み水を飲まなくなったり、ネコに怯えて3日ぐらい巣箱から出てこなくなったり、人間が考える以上に繊細な一面も持っています。
もちろん急激な温度変化やエサの種類で体調を崩す場合もあります。
体調が悪くなると普通下痢などになったりして食欲や飲み水が減退します。
ベビーの場合も母親が育児放棄したり、何かのストレスで敵とみなす場合にも、人間が代わりに世話をしてあげなくてはいけません。
このような場合には放置しておくと衰弱する場合が多いので飼い主さんは必要な栄養補給や水分補給を人工的に行う必要があります。
これを強制給餌と呼ぶこともあります。
テグーの人工給水(餌)の方法
テグーが自分で餌や水を摂らなくなった場合にはすでに体調は衰弱していると考えて良いでしょう。
原因はいろいろありますが、基本的には消化の良い流動食や水をスポイドやシリンジで直接口に入れてあげる方法が一般的です。
もちろんこのような状態はテグーにとって危険な状態でもあるので動物病院でケアをする必要もあるでしょう。
動物病院では人工給餌も受け付けないような重症のテグーに対して点滴などの治療を施す場合もあるようです。
ある程度軽症の場合には飼い主さんが元気になるまで給餌を行います。
人工給餌の場合はテグーが暴れないように手で抱いて与えます。
この時背中をつかむと暴れたりしますので、タオルでくるんでそっとお腹側から抱き上げます。
人工給餌を行うのは25℃前後の暖かい部屋が良いでしょう。
給餌に際しては一滴ずつ少量に分けてまずテグーの鼻先に近づけます。
そして興味を示したら口の奥の方へ少量を入れます。
この時吐き出したりいやがるようでしたら、スポイドの先にシロップなど甘い味のするものを塗っておくと飲む場合もあります。
沢山注ぎますと気管などに入って肺炎などの原因となりますので細心の注意をしてください。
人工給餌は飼い主さんとの信頼関係があってうまくいくものです。
暴れていやがる場合には無理せず中止して、しばらく時間をおいてからやり直しましょう。
テグーが体力があって軽症の場合は人工給餌をおこなってしばらくすると自分で水を飲みはじめるようになります。
食欲が無い、水を飲んでいないという場合には、一日でも放置しておくとさらに衰弱しますので、そのような事態の防止策として飼い主はやり方を知っておくべきでしょう。