モモンガの四季の水管理
モモンガの水は毎日交換し、新鮮なものを与えることが大事です。
しかも、毎日同じように与える水であっても、実際は、モモンガの体調などにより与え方も変える必要性にせまられるかもしれません。
モモンガの状況にあわせて世話をする飼い主は漫然と世話する水やり役ではありません。
しかしここがモモンガも含めてペットを飼育する醍醐味とでもいえそうですが、モモンガと飼い主の世界では、常に「こうして欲しいのに」とか、「これじゃどう?」といった賑やかな心の対話があったとしても、何も知らない他の人から見ると、毎日同じ世話ばかりしているように見えてしまうこともあるようです。
我が国のように四季ある国では、人間の生活も季節にあわせて変化します。
自然の変化をストレスととらえずひとつの生活のリズムとして健康管理に利用します。
暑い時にはあっさりとしたミネラル分の豊富な食事、寒いときには滋養豊かな煮込みなど暖まる食事を楽しむというふうに生活の知恵として変化を楽しむわけです。
さてモモンガも野生の時には本能として変化する季節に順応してきたのですが、ペットとして飼育されるようになると、人間仕様の環境にうまく適応できなくてストレスを受けやすくなります。
モモンガのように小型の動物はストレスを受けると簡単に寿命が縮まるといわれます。
その典型的な例が飲水の異常として現れたり食欲が減退して消化養分吸収ができず下痢をおこしたりもします。
モモンガの四季の水管理といったものは、特に決まったものはありませんが、日々の水換えを通じて、モモンガとふれあう時を持ち、心の対話をすることが良い管理の秘訣です。
四季を通じて新鮮な衛生的な水を好きなときに好きなだけ飲めるようにする事は、簡単なようで、結構大変な世話である事は間違いないでしょう。
でも、そのような世話があってはじめて元気なモモンガと向き合えるのではないでしょうか。
春の水管理
春はモモンガ換毛期です。
換毛時は抜け毛などで水も汚れやすく、ケージ内もよく注意していないと不潔になります。
水の汚れに注意し、モモンガの体もブラッシングしてきれいに保つようにします。
散らばった古毛は、飲み込んで消化器系の疾患の原因となりますから、こまめに除去します。
夏の水管理
梅雨時期から夏にかけては高温多湿で水やエサがすぐに腐敗しやすくなります。
モモンガの尿の臭いも強くなりハエなども飛来し、衛生や風通しをよく考えて管理ししないことには病気が多発します。
カビはモモンガにとって良くありませんので、水、エサはこまめに新しいものと交換します。
水はこまめに新しいものと交換するだけでも外気よりはいくぶん冷たく、モモンガの体温上昇を癒してくれるでしょう。
水のフレッシュ感は、人間が思う以上にモモンガにとっては大事な事なのです。
この時期は暑さによる熱中症の心配もあります。
水が十分に飲めないと熱中症になりやすいともいわれます。
秋の水管理
秋は春と同じように換毛期となります。
抜け毛で不潔になりやすいので、水の汚染にも注意します。
冬に備えてモモンガの食欲も活発になり、排泄物も多くなり水もエサのカスや抜け毛で汚れやすくなります。
モモンガは巣内に食料を溜め込む場合もあり、腐敗やカビなどが起きないよう巣の中など隅々までチェックしましょう。
冬の水管理
冬は他の季節ほど水の衛生を心配することもないでしょう。
モモンガは厳しい寒さでは活動が鈍り、仮眠状態になる場合もありますが、これはモモンガの飼育では推奨できません。
寒さはかなりのストレスがありますので、保温材を入れてあげたり、常時暖房を入れて飼育するのが一般的です。
暖房部屋の湿度が乾燥する場合もありますので、水はあまり飲まないようでも切らさないようにします。