ハリネズミにとって水とは

一般にハリネズミと呼ばれる小動物は、アフリカハリネズミ（ピグミーヘッジホッグ）、ヨーロッパハリネズミ（ナミハリネズミ）に分けられます。

モグラの仲間であるハリネズミは一般に雑食性であろうと考えられていますが、アフリカハリネズミは主に昆虫や小動物をエサとする肉食性が強い傾向があるようです。

そのため、エサに含まれる水分量は、野菜などから得るよりも少ないため、必要な飲み水も与えるエサとの関係で考えてやらなくてはなりません。

ハリネズミには必要な時に十分に飲み水を与えるというのが基本ですが、与えているエサがどのようなものかによって、水の飲み方にも違いがでてくるものです。

水が必要であるにもかかわらず、水が飲めない又は、飲まないという場合は、他にも重要な問題が原因となる場合もありますので、毎日ただ水を置いとくだけでよいといった単純なものではありません。

ハリネズミの水の与え方は、水を与えながら、ハリネズミの体調を管理するといった大切な意味があるのです。

ハリネズミの消化管はシンプルであまり複雑な代謝機能を持っていません。

そのためカロリーのあるものを短時間で消化することができるという特徴があります。

しかし慣れていないエサを与えられたり、水分のバランスが悪いとすぐにお腹をこわして体調不良になりやすいという問題もあります。

アフリカハリネズミは野菜などは苦手なので与えるだけで体調不良になる場合もあります。

また、ヨーロッパハリネズミも繊維質が多く水分も多量に含む生野菜や果物を与えすぎると下痢になりますので注意してください。

一般に、ハリネズミは嗜好性が強く慣れていないエサは嫌います。

そこでいろいろな食材でバランス良く栄養を与える事は難しいとされます。

ハリネズミをペットとして飼育する場合には、ドライタイプのハリネズミ専用フードなどを利用します。

ところがハリネズミ用フードは輸入に頼っているため簡単に入手しにくい問題もあります。

代用としてフェレットフードやキャットフードを用いる場合もあります。

このようなドライタイプのフードは、水分も少な目になっているので、必ず十分な飲み水を与えます。

またハリネズミは顎の力が強くないので、ドライフードが食べられない場合もあり、水やヤギミルクなどでふやかして与える場合もあります。

ここでも、エサの水分量の調節が大切で、水分が多すぎると消化不良を起こしたり、歯石の原因となりますので気をつけておきたい点です。

ペットの飲み水