フェレットの水と健康
フェレットの世話の中で、食事の次に大切なのは水の管理です。
食事を十分に消化したり、フェレットの体内代謝を正常に保つ基本は水分です。
水は毎日十分に与える必要があるだけでなく、毎日飲むものですから水質や衛生などにも十分に注意して与える必要があります。
きれいな水でも、ボトルなどに入れて時間が経過すると悪くなりますので注意しましょう。
水を与える場合、市販のミネラルウォーターや健康ドリンクなど人間のために製造されたものは、フェレットのために不必要な成分が含まれているばかりでなく、有害な成分(過剰な糖分なども)も含まれているので、原則として与えてはいけません。
ミネラルウォーターや清涼飲料水の中には、フェレットの尿路結石の原因になるカルシウムやマグネシウムが含まれたものもあり、与え方によっては健康を損なう原因となります。
フェレットの飲料水は水道水が適しています。
水道水が必ずしも最良の水質でフェレットに理想的なのかという点では、賛否もありますが、水道水を浄水器などで処理した水なども用いることが可能です。
水道水はカルキの添加がありますので、添加されていない水よりも長持ちします。
特に気温が高くなる春から夏にかけては水の鮮度も悪くなりがちなので、カルキの無い水はすぐに腐敗してしまいます。
また水は温度の変化の大きいところに置いておくと雑菌が繁殖しやすくなりますので、季節のかわり目などは特に注意したいものです。
水はその性質上、大気に触れる場所に放置しておくと様々な成分を溶かし込みます。
空中のゴミや有害物質、そして浮遊している雑菌の胞子、フェレットのフケや毛、糞尿などで簡単に汚染されます。
そのため給水ボトルなどを用いて、なるべく水が外気から遮断されるようにします。
給水ボトルもフェレットが触れる給水口は汚染されやすいので清潔に保ちます。
見落としやすいのが、ボトル内の汚れです。
目には見えにくい場所ですが、いつも使用しているとヌルヌルとしたものが付着する場合もあります。
これはバクテリアですから、毎回綺麗に除去するようにします。
水でゆすいだぐらいでは除去できませんので、ブラシなどをつかってよく清掃します。
その場合洗剤などは使わないようにします。
できれば熱湯消毒などを行うと完璧でしょう。
一般にフェレット専用の水というのがペットショップなどで販売されている場合があります。
水道水よりも割高にはなりますが、フェレットに良い成分に調整されて、健康的にも良いとされています。
また、漢方由来の薬用成分の配合によりフェレットの排泄物や体臭を抑える効果もあるようです。