フェレットに与える水の種類
フェレットに与える水と健康については、いくつかのポイントを押さえながら考えると良いでしょう。
まず、水は新鮮で清潔なものをいつでも飲めるように準備しなくてはいけませんが、この水の世話は、同時にフェレットの健康状態をチェックするためにも良い機会と考えると良いでしょう。
ボトルの水の量から、飲む量が少なかったり、逆に多く飲むといった変化があれば、フェレットの健康に何か異常があるかも知れないといったフェレットの危険信号の早期発見の手がかりにもなります。
熱射病
フェレットは暑さに弱い動物なので、わずかに高温状態になっただけで体内水分が不足して熱射病になります。
人間が暑いと感じる前でも、フェレットは暑がっている場合もありますし、仲間と一緒に寝ている時に蒸されて熱射病になるものもいるといわれます。
冬の寒い中でも、室内暖房のために熱射病になる場合もあるそうです。
熱射病を防ぐには涼しい環境を整え、急激な温度変化から守り、飲み水を十分に与える必要があります。
熱射病になった時は、直接体を水につけて冷やすことはしてはいけません。
必ず濡れたタオルなどで包んで冷やします。
タオルを氷水などで冷やしてから絞ってフェレットの体を包むようにします。
速やかに水分補給もしてあげたいところですが、フェレットの息づかいがおさまって落ち着いてから十分に与えます。
吸収の良い電解質ドリンクも効果的ですが、動物用が手元に無い時は、水でも良いでしょう。
熱中症になると消化器系も弱っていますので、エサも一時的に控えて、内臓のストレスがおさまるまで、様子を見た方が良いでしょう。
熱中症になったら、多くの病気のきっかけをつくります。
体力回復までは、獣医さんに相談するのが良いでしょう。
その他の飲み水障害
フェレットが飲んでいる水の量は毎日把握しておく必要があります。
普段の飲む量より多かったり少なかったりする時は、体調がおかしいと考えて対処します。
飲水量のめやすとしてフェレットの体重の10%程度の異常があるときには病気の場合が多いといわれます。
また、飲水量のチェックと同時に排尿もきちんと行われているかチェックしたいものです。
尿の場合は、尿の色や濁りの有無や頻尿や多尿に注意します。
尿の異常は、糖尿病や尿石関連のトラブル、異物摂食、熱中症、消化器系トラブルによる脱水症状なども心配され下痢や体各部にも異常が見られることもあるので、軽視せず獣医さんに相談する必要があります。
水や接触による感染症
フェレットは人間の感染する病気(インフルエンザなど人獣共通感染症)や他の動物犬、猫などの病気にも感染します。
飼い主がインフルエンザなどになった場合には、日常の世話は健康な人に代わってもらうようにし、他の動物なども近づかないように注意します。
主な感染症は、インフルエンザ、ボルデテラ気管支敗血症、ポツリヌス菌、クラミジア、クリプトスポリジウム、ジアルジア、レプトスピラ症、カリニ肺炎、狂犬病、サルモネラ感染症、トキソプラズマ、犬ジステンパー、フィラリア症があります。