フェレットの水まめ知識
フェレットはイタチ科の動物で、日本でペットとして飼われ始めたのも、ここ十数年という最近の事です。
そのため基本的な飼育法も知られていない場合も多く、体調をこわしても治療できる病院などもあまり多くないというのが現状です。
このフェレットは肉食が主体となりますので、ウサギのような草食系の動物よりも、イヌやネコといったペットの管理に似ていると考えても良いでしょう。
水もよく飲む動物なので、新鮮で衛生的な水を十分に与える必要があります。
水の与え方はケージ内に水入れを設置し与えるようにしますが、フェレットは好奇心の強く活発な動物で、目新しいものは、すぐにおもちゃにする習性がありますので、水入れも床置き式では水をこぼしてしまったり、体を濡らしてしまうおそれもあります。
また異物が混入しやすいと衛生的にも問題がありますので、ウサギ用の給水ボトルなどで与えるようにした方が良いでしょう。
フェレットは遊び好きで活発な上、歯も鋭いので、丈夫な飲み口(ステンレス製)がついたものが良いでしょう。
ぐらぐらせずにしっかりボトルも固定するようにします。
フェレットは暑さに弱い動物です。
汗腺が無いため普通28度以上になると熱中症をおこします。
冬でも日当たりの良い窓際にしばらくケージを置いていたところ熱中症をおこした例もあるようです。
直射日光が当たる環境では、フェレットの体感温度は気温よりプラス7度程度高くなるといわれます。
そのため飲み水は切らすことの無いよう十分な量を準備します。
また水の温度も高くならないように気を付けます。
フェレットの主食はドライフードが一般的です。
フェレットはエサの嗜好性が強く、慣れたエサしかよく食べません。
そのため特定のブランドのドライフードを利用することになります。
ドライフードを消化するには、十分な飲み水が必要です。
また、ドライフードは口内に留まると腐敗し雑菌が繁殖しフェレットの健康を損ねます。
食後に水を十分に飲むことで、フェレットの口内も清潔になります。
消化不良になりますと、下痢になり脱水症状となりますので、こういった場合には人工的な水分補給も考えてあげなくてはいけません。
フェレットは、人間の食べ物を与えてはいけません。
飲み物も同様です。
フェレットは好奇心が強く、何でも噛んでみたり飲み込む事故が多いといえます。
玉ねぎをはじめネギ類は刺激がつよく溶血作用や消化器系に大きなダメージを与え中毒します。
またカカオ由来の成分がふくまれるチョコ味やココア類、カフェインなどの含まれるコーヒーや茶類は誤飲すると中毒しますので防ぐために、放牧する部屋には置かないようにします。
フェレットはどのような隙間にも入って行く習性がありますので、簡単に蓋をしたぐらいでは侵入は防げません。